【ネタバレなし】道尾秀介『いけない』の感想、評価
【1】この記事を読むと、道尾秀介『いけない』を買うか迷っている人の悩みを解決することができます。
【2】サクッと読めます。
道尾秀介『いけない』について
①どんな本?
2019年に発売されたミステリー小説で、4章の短編から構成されていますが、全ての章が繋がっています。ジャンルとしてはホラーミステリー、サスペンスのような作風で、グロテスクな要素は少なめです。
この本の最大の肝は、2度読みしてしまう驚愕の仕掛けが施されているところになります。
②どこがすごい?
各章の最後に挿入された一枚の絵が、物語の真相を語るという点に凄さがあり、その真相が驚愕で、絶対に2度読みしてしまいます。また構成が複雑ではなく、サクサクと読み進められる点も良いと思いました。
③読んで何を感じた?
ゾッとするような肌寒さと、伏線回収が見事な作品ですが、登場人物たち各々の心情が丁寧に描かれており、絡み合っていく様も見事だと感じました。
④まとめ
どんでん返しが好きな人にはおすすめの小説です。さらに、各章で話が完結する短編なので時間がない人も読みやすいかと思います。続編の「いけない2」も発売されていますので、そちらも併せて読んでみてください。